セルフケア・ストレッチ

首こりの症状チェック——当てはまる数より、組み合わせを見ています

初回の問診票に記入している手元

首がこっているのは分かる。でも、これは「よくあること」なのか、それとも一度みてもらったほうがいいのか。その線引きが分からない、という方は多いと思います。


インターネットで症状チェックを探すと、当てはまる項目を数えて点数を出す形のものが多く出てきます。数が多ければ重い、という作りです。

でも――僕が伺うときに見ているのは、数よりも組み合わせのほうです。


数ではなく、どこと一緒に出ているか


首こりは、こりのままで終わらないことがあります。首には頭へ向かう血管も、自律神経――体を動かすモードと休むモードを切り替えるはたらき――も通っているからです。


だから、首の重さと一緒に何が出ているかで、見るところが変わってきます。以下は、当院で初めての方に伺っている内容です。診断をするためのものではなく、どこから手をつけるかを考えるための材料です。


首まわりのこと


  • 後ろを振り向くとき、左右でやりにくさが違う
  • 上を向くと、後頭部がつまる感じがある
  • 朝、起きたときがいちばん重い
  • 夕方に向かって重くなっていく


頭・目のこと


  • 後頭部から額にかけて重い日がある
  • 目の奥を押したくなる
  • 画面を見たあと、遠くにピントが合いにくい


体全体のこと


  • 寝ても疲れが残っている
  • 手足が冷える
  • 食後に強い眠気が来る
  • 気圧が下がる日に調子が落ちる
  • 寝つくまでに時間がかかる

見ているのは、こういう組み合わせです


たとえば、首まわりだけに集まっている場合。支え方や姿勢のほうに、先に手をつけることが多いです。

首まわりに加えて、体全体のほうにも印がついている場合。首だけを触っても戻りやすい、と考えます。眠りや冷え、食べ方といった土台のほうに理由があることが多いからです。


そして、朝がいちばん重いのか、夕方に向かって重くなるのか。


ここも分かれ目です。朝から重い方は、夜のあいだに回復しきれていないということになります。寝具の話になることもあれば、切り替えの話になることもあります。


つまり、当てはまる数が3つでも、その3つがばらばらの場所に散っていれば5つ集中しているより手間がかかることがあります。数を数えるより、地図のどこに印がついているかを見るということです。


数えたあとに、やってほしいこと


チェックはゴールではありません。自分の体の現在地を知る、というスタートです。

知らないことは不安になります。でも、知ることは力になります。「なんとなく調子が悪い」が「朝がいちばん重い」に変わるだけでも、次に確かめる場所が決まります。


当院では、姿勢や骨格の配分を確かめたうえで、脈やお腹、爪や皮膚の状態も見ていきます。首のご相談でお腹を触らせていただくことがあるのは、そのためです。


なお、次のような場合は、鍼灸より先に医療機関を受診してください。手にしびれがある、力が入りにくい、突然の激しい頭痛がある、じっとしていても強いめまいが続く、発熱を伴って首が硬く曲げられない。

当てはまる数を数え終えたら、その印がどこに集まっているか、もう一度見てみませんか。


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